介護職の面白いところはたくさんある

普段生活していると、高齢者と触れ合う機会は少ない人が多いでしょう。介護職では高齢者と触れ合うのが仕事と言っても過言ではありません。介護職というと、高齢者の世話に明け暮れて大変そうだというイメージが先行しがちですが、実際にやってみると、介護する側にも面白いことや得られることが沢山あります。高齢者はたいてい穏やかで昔の話をしたがります。それに耳を傾けてみるとその人独自の世界観が見え、実際の経験から貴重な教訓を得られることがあります。そういう昔話を聞くことで高齢者を一人の個人として尊重することにも繋がります。

その他にも介護職の面白いところは、答えが一つとは限らないことでしょう。高齢者の身のまわりの世話をする中で、スピード重視でてきぱきと物事をこなすことが良いことだとも限りませんし、またゆっくりと話を聞きながらケアをすることが唯一の正しい方法でもありません。時と場合と状況によって、どのような介護がその人にふさわしいのか、常に考えさせられるというのが介護職の面白さでもあります。高齢者と触れ合っていると、こちらの精神や心が安定してくることにも気がつくでしょう。子供や若者と触れ合うのとは違い、高齢者はたいてい穏やかで安定した精神の持ち主が多く、長い年月を生きてきた大木のような安定感があります。高齢者と触れ合うことは、介護を行う側のメンタルを安定させ、穏やかな気持ちにさせてくれるため、一方的を介護を行う大変な仕事だけではないことが分かるかもしれません。